2015年の自動車事情

2015年春、今から6年前の事。

私は東京ビッグサイトに

CIGSフレキシブル太陽光パネルと

リチウム5kW蓄電池システム搭載の駐車場と

BMWのEV車(モデル/i3)を展示し

来場者の注目を浴びた。

フランスのプレスも取材に来た。

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YouTube(3分12秒)の1分23秒あたりから

https://www.youtube.com/watch?v=xVYEcW-A-GM

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その当時、私には近い将来、

EV車の時代が来るという確信があり、

国はフィールドテストとして

EV車の急速充電器の補助金などで

普及を後押ししようとした。

その時、EV車の開発を先駆けたのは三菱。

その後、日産が続き、

トヨタはPHEVのみにとどめた。

その理由は、トヨタのハイブリッドが

全盛期で爆発的に売れていた。

プリウスに至っては1車種だけで

年間100万台以上なんてギネス記録級の状態。

その頃、トヨタはホンダとともに

水素燃料電池自動車【ミライ】を

開発して次世代の自動車として

注目されていた。

価格は1,000万円から2,000万円。

とても実用的ではない価格だった。

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政府は、安倍前首相が「日本の叡智の

粋を集めた技術です」と現行レベルより

20%CO₂を削減するという火力発電所を

世界中に販売しようと躍起になっていた。

その頃、私はモーターゼネレーション雑誌の

記者に「今後自動車メーカーで一番最初に

潰れるのはM社だ」という話を聞いた。

その当時クリーンディーゼル搭載で燃費、

環境にもいいという事で

M社史上最も売れた赤い車がある状況だった。

私は「ウソでしょ?」と問いかけた。

その記者は「だから一番怪しいのです。

会社の設備投資がクリーンディーゼルだから、

全くEVの路線なんて考えてない。

そこが弱点となる」と言っていた。

2019年秋、M社はトヨタとともに

EV車へのシフトを発表した。

2030年までにガソリン車を製造しない、

EV車と水素に代わると

ヨーロッパ各国、アメリカまでも発表した。

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考えたらわかる。

ガソリン車の既存メーカーは7社、

バイクメーカーは4社。

EV車、電動バイク市場には

新たに電機メーカー10社、IT企業10社が参入、

この市場に参戦する企業は国内だけでも

30社くらい予定される。

まさに既得権を主張できる話ではなく、

環境、コスト、インフラなど含めて

EVにシフトしていく流れは止められない。

一番重要なのは、化石燃料からの脱却。

地球温暖化対策は、世界中のムーブメント。

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本日朝、グレタ・トゥーンベリさん

(スウェーデンの少女)は環境問題に関して

「各国のCO₂削減目標数値が具体的ではない。

ふざけんなー!もっとしっかりせーよ!」と言っていた。

英語なので私にはわからないが、そう聞こえた。

(たぶんふざけんな!とは言っていないと思います)

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【2021年 Vol.026】担当:荒川正歩