2016年のバイク事情

今回はオートバイ業界のガソリン車からEV車への移行、

これからの未来についての話です。

オートバイ業界の売上高ランキング(2020年)

1位 Honda/ホンダ 24.43%/【日本】

2位 Yamaha/ヤマハ 13.05%/【日本】

3位 Harley-Davidson/ハーレー・ダビッドソン 6.84%/【アメリカ】

4位 Hero MotoCorp/ヒーロー・モトコープ 5.69%/【インド】

5位 Bajaj Auto/バジャージ 5.06%/【インド】

6位 BMW Motorrad/BMWモトラッド 3.32%/【ドイツ】

7位 TVS motor/TVSモーター 3.02%/【インド】

8位 Suzuki/スズキ 2.88%/【日本】

9位 Kawasaki/川崎重工業 2.13%/【日本】

10位 Piaggio/ピアッジオ 2.13%/【イタリア】

バイク・オートバイ・二輪車メーカーの世界市場シェアです。

ベスト10に日本メーカーが4社あります。

みなさん、ご存じでしたか?

日本企業の技術をベースに成長してきた

インド企業の躍進が印象的です。

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さて、

私の青春時代、漫画バリバリ伝説、暴走族と

オートバイのかっこよさに、心を躍らされました。

1970年代から約50年あまり、

世界のモーターゼネレーションを牽引してきたのは、

すべてがガソリンエンジン車でした。

最近でこそ、YAMAHAの電動バイクでの旅番組、

『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』などで

ガソリンを使用しない、電動バイクが注目されてきています。

私は6年前2015年、愛車エスティマを改造し、

電動バイクに、充電できるサービスを行ってきました。

当時のハイスペック270Wの太陽光発電を車の屋根にとりつけ、

蓄電池として鉛バッテリーを8個を搭載し、

200W充電ができるものでした。

当時から、CO2削減が当たり前になる世の中になって、

電動バイクも、その充電サービスも

ecoとしての需要が広がると信じてのことでした。

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しかし、世の中の電気バイクの普及は、

あまり進みませんでした。

前回ご紹介したEV車に説明と同じように、

私は、日本のメーカーが、ガソリンエンジン技術や

現時点での経済活動に固執するばかりに、

CO2削減はおろそかにされてきたと感じています。

以前2015年頃、中国上海に出張に行った時、

上海ではガソリンバイクは市内で禁止され、

電気バイクしか走っていませんでした。

その数100万台、約5年前ですよ。

カルチャーショックでした。

利益を上げていく企業として、

仕方のないことかもしれませんが、

自分たちが長年開発してきた技術に固執してしまうと、

その設備投資の回収が優先され、

結果として、環境に配慮していくことが遅れてしまう。

それが、CO2削減などの環境配慮が

当たり前という今の市場で、

時代に乗り遅れている、

重大な障壁にもつながっているではないか。

そう気づかされました。

日本の携帯電話は、

海外携帯からはガラパゴスと揶揄され、

世界から大きく遅れたのは、

日本の各家に、既に固定電話が普及していたから。

モザンピークは、

家に電気が通ってない場所があるにもかかわらず、

携帯電話の普及率は、

5年前ですでにぼぼ100%だったというのは皮肉な話。

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私は2016年秋、スポンサー企業として

鈴鹿8耐にEVバイク3台を持ち込み、

電気バイクの普及、啓蒙活動を行いました。

フリー走行前のピットウォーク内で、

スピリットさん(宮崎出身の女性デュオ)の

エコライブ(充電した電気のみで行うライブ)を行いました。

バルーンにつけた発電パネル、

CIGS(フレキシブパネル)を空中に浮かべ、

それを、キャリーバック型の蓄電池3台に充電し、

アンプ・キーボード・ギター・マイクなどの

電気をまかなエコライブ。

その後、その貯まった電気を

EVバイク3台に充電するパフォーマンスも

行いました。

https://www.youtube.com/watch?v=CJEov39QiTI

【5:42】2016年、鈴鹿8耐懐かしいですね。

しかし、残念ながら、

集まった3万人近くのオーディエンスは、

あれくるうエキゾート音、

焼けたエンジンオイルの臭い、スピード、

レースクイーンの魅力に翻弄され、

伝えたかった意図は通じず、

私たちのイベントは失策に終わったように思えました。

ですが、スポンサーとして鈴鹿8耐に参加し、

応援チームが入賞し表彰された時、

同じように感動を覚えました。

まさに、この時の高揚感と感動を、

クリーンな脱CO2の新しいスポーツとして、

共感を分かち合える世界にしていきたい・・・。

私たちが必要とする景色はこう!

将来はきっとこうなると、

わかりやすいカタチで伝え、実現していくこと。

4Eプラスのチャレンジは続きます。

【2021年 Vol.029】担当:荒川正歩