1月 20 2021 0 日本のエネルギー事情 地球環境の変化は「温暖化」ではなく「気候変動」と考えるのが正しい見方だろう。その原因は必ずしも二酸化炭素(CO₂)の増加だけが原因ではないと思う。有限で貴重な化石燃料を一方的に消費した結果CO₂濃度が増加した。これは抑えるべきだ。エネルギー消費の抑制、特に電力消費の抑制が第一である。~~~仮にEVを100%にするとしても、電池の生産や充電などでCO₂は生じる。つまり、車そのものを減らさなければならない。都市部では路面電車を復活させ、自家用車の排除を考えてもよい。先進国の都市では、オフィスビルの電力消費に無駄がある。生活圏では自動販売機を減らしたり、加工食品の過剰生産と食品ロスを無くしたりといった対応がいる。~~~再生可能エネルギーの生産より、エネルギー消費そのものを減らすことを考えるべきだ。日本はエネルギーの90%以上を輸入に頼っている。ノルウェーなど北欧の国のように水力、風力、太陽光、水素燃料などの再生エネのみでは産業を支えられない。思い切ったエネルギーの節約をしなければいけないのが日本の弱点と言える。~~~日本列島は雨量が多く水に恵まれているが、山地が多く傾斜が大きい地形が大雨などによる大きな水害につながっている面もある。島国を取り囲む海水の温度変化による気候変動が農業や水産業、生態系に与える影響も顕著である。防災と減災を進めるうえでも、地形からくる短所を日本人の叡智で長所に変える必要がある。決め手となるのは「知」という新たな資源だ。===【2021年 Vol.020】担当:荒川正歩 投稿ナビゲーション 過去の投稿前 再生可能エネルギーの今後次の投稿次 自己免疫力強化のススメ